Last Update:02/05/17
2000.11.27
ヤングベンチャー2001
記者クラブ訪問

2001年11月27日 高知新聞(朝刊・15面)
2001年11月27日 高知新聞(朝刊・15面)  
「龍馬発掘大作戦」でグランプリ
「自己啓発の場に」

 
県が全国の学生から事業計画を募集した「ヤングベンチャー2001龍馬発掘大作戦」でグランプリを獲得したのが地元、高知大人文学部四年の依光瞳さん(二二)=土佐市高岡町乙。ホームページを開設、学生と企業や 社会を結びつけるという企画が、高い評価を受けた。サイトを利用して大好きな古里・高知を活性化したいと意気込む依光さんに、計画の概要や進ちょく状況について聞いた。
 
−受賞した「学生のためのWebサイト『よりみち』」について具体的に教えてください。
 
「コンテンツの柱の一つが、インターンシップ(企業実習)の募集案内です。コンテストの過程で県外セミナ ーに参加、首都圏の学生と接触しました。都会の学生は一、二回生から企業塞習を経験している人が多い。休学してまで長期に働き、そんな場を通して自分が社会でやりたいことを探している。高知の学生にもそのような機会を提供したいんです」
 
−高知での企業実習募集は限られているのではありませんか。
 
「支援企業は見つけたので、首都圏の情報も掲載できる予定です。また、このサイト独自の履歴書を作り、 学生の資格やインターンシップの経験を公開します。特に、経験については学生が働いた企業に問い合わせて成果を公表。良い人材を求めている企業のニーズにもこたえていきます」
 
−サイトの主な目的は求人、求職ですか。
 
「むしろ、就職に至るまでの自分探しや自己啓発の場づくりです。だから、就職試験の模擬面接や時事問題 の討論会、資格取得のための学習会などにも力を入れようと考えています。ずっと高知で暮らしてきて古里には愛着がありますが、都会に比べればのんびりし、企業実習や学習会が少ないのは否めません。ネットのおかげで情報格差は随分、縮まりました。もう一歩進め、高知のような地方でも都会並みのチャンスが得られるよう、来春にはサイトを立ち上げる予定です」
 
−採算面は。
 
「企業からの募集や宣伝広告、アルバイト紹介料などで運営費用をまかないたい。ただ、最初は利益追求よ りNPO(非営利組織)的な団体を目指したい。自分たちで運営、それを通して新しい出会いや刺激を受けられたらいい。私は、このコンテストで多くの人と出会い、成長したと思います。サイトがそんな場になるのが 夢で、間口を広げたい。県外出身の学生向けに高知の生活情報も盛り込むつもりです。特に目的がなくて もサイトに『寄り道』した結果、自分を高めていけたらいいですね」

 

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